2019年12月に参加した「九州コミティア3」にサークル参加した時に
新刊を出張編集部に持ち込んだときの体験談についてお話します。
本記事に関する電子書籍を出版いたしました。
Kindle読み放題対象ですので、ぜひ読んでみて下さい。
新刊は以下のページで全部読めます(あとがき・奥付を除く)
コミティアの出張編集部に思い切って行ってよかったです!
めちゃくちゃ良いアドバイスをもらえました!
今回は、私が生まれて初めて原稿を持ち込んだ時のお話をしたいと思います。
皆さんもアニメやマンガなどで出版社に自分の作品を持ち込んで原稿を読んでもらうというシーンを見たことがありますよね!
たとえば・・・
- 女子高生たちが同じ屋根の下で創作活動を頑張るアニメ
- 兄妹で商業活動に取り組んでいるアニメ
このブログを見ていただいている方はアニメが好きな方が多いと思いますのでたぶんタイトルが分かってしまうと思います(笑)
コミティアの出張編集部に持ち込みをした
実は、私も今月生まれて初めての原稿持ち込みをやってみました!
今月初旬に九州コミティアにサークル参加をしたときに某マンガの出張編集部に原稿を持ち込んできました。
当初は原稿を持ち込む予定はなかったのですが、出張編集部というコーナーが当日設けられてプロでもアマでも自分の作品を見てもらえると聞いたので、思い切って持ち込みをしてみました。
ちなみに持ち込んだ作品はこちらです。
【九州コミティア新刊サンプル】
ブラック企業の社長になれないっ!
新卒でブラック企業に入社していまい身体を壊して退職してしまった女の子がブラック企業を設立するお話です。
本人はブラック企業にする気満々ですが、なかなかうまくいかないみたいです。
(B5/12P/¥300) pic.twitter.com/QBWOlu9i8g— kogasana (@koga_nyan) November 28, 2019
ブラック企業で心身ともにダメージを受けて退職した女の子が自らブラック企業を設立しようとするのですがなかなかうまくいかないというお話です。
この作品を某出版社の出張編集部に持ち込んで作品をレビューしてもらいました。
初めてのオリジナル作品
今回の冬コミでも頒布する予定の作品のため、本編公開はもう少し先になります。私が持ち込んだ作品の概要を箇条書きでお話します。
私が初めて描いたオリジナル作品でタイトルは「ブラック企業の社長になれないっ!」です。
- 2年間ブラック企業で残業100時間越えの生活を送る。
- その結果身体を壊して退職
- 弁護士の姉が会社に残業代を請求して500万円を手にする。
- そのお金を元手にして株式会社を設立
- 最低賃金で募集しようとするが、誤って世界で一番最低賃金が高い国と同じ時給で募集をかけてしまう。
- その結果、とても優秀な社員が応募してくる→採用
- 採用後に無理難題を押し付けようとするが、定時2時間前にその仕事を難なくこなしてしまう。
私の考えとしては、最初はブラック企業にしようと思った主人公が、優秀な社員に影響を受けて最終的にはホワイト企業にすることを決意するというストーリーで考えていました。
しかし作品を読んだ編集部の方からは手厳しいアドバイスを頂きました。
出張編集部からのアドバイス5つ
私が出張編集部の方からいただいたアドバイスは次の5つです。
1.ブラック企業を設立した動機が不明
自分がブラック企業でひどい目に遭ったからといって、自分でブラック企業を設立するのはおかしいということです。
後で考えてみればその通りだと思ったので、ストーリーを最初からホワイト企業路線でリメイクすることを決めました。
つまりは黒歴史が1つ生まれてしまったということです(笑)
2.最低賃金でなぜ優秀な人が来るのか?
これは社長が日本の最低賃金ではなく、世界一最低賃金が高いオーストラリア(約1450円)で募集をかけたことが理由ですが、普通そんなことしないですよねと言われました。
逆張りを意識しすぎたことを反省しています。
3.自分がブラック企業にいたときの体験談を書くと共感されやすい
これは気が付きませんでした。
幸いブラック企業の体験談はたくさんあるのでこれは問題なくこなせます(笑)
4.女性の主人公なら女性の働き方をリサーチせよ
私は男性なのでどうしても男性視点での働き方で作品を描いてしまっていました。
しかしこれについてもランサーズを使って女性の方限定でアンケートを取ることで解決できると考えています。
5.キャラ作りをもう少ししっかりすること
ある程度の構想は決めていましたが、まだトライアルで8ページ描いただけなので、しっかりとキャラ決めができていませんでした。
ここは自分でしっかりと考えたいと思います。
あなたが原稿の持ち込みができない理由
私は、プロデビューを考えていなくてもぜひ出張編集部を活用してほしいと考えています。
しかし、某鉄道会社さんのキャッチコピーのように「そうだ持ち込みに行こう!」とはならない人が多いと思います。
その理由を私がズバリとお答えしましょう。
それは・・・
自分の作品の短所を指摘されるのが怖いから
ですよね?
私が原稿持ち込みをしてもらった後に担当者の方からは「厳しい意見ばかり言ってしまってごめんなさいm(__)m」と逆に謝られてしまいました。
おそらく、自分の作品の短所を指摘されることで泣いてしまったり落ち込んでしまう人が多いからだと思います。
私は、とにかく自分の作品に対するアドバイスを聞きたかったので、スマホでメモを取りながら編集部の方の意見を必死に聞いていました。
思いきり落ち込んだ後に作品を作ろう
そうは言っても自分が必死に描いた作品を批評されるのはつらいことです。
そんな時は思いっきり落ち込んだり、場合によっては泣きましょう。
20歳以上の方はお酒を飲んで忘れるという方法もあります。
そして心が晴れてからまたアドバイスを参考にして作品作りをすればいいのです。
何百何千と作品を見ている編集者さんの意見を取り入れつつ作品づくりに取り組んでいきましょう!
長文を読んでいただいてありがとうございました。