今回のテーマは「同人活動で利益が出る基準」についてです。
同人活動の中でも主に二次創作ジャンルについてのお話です。
- 同人活動で黒字になる時の基準が知りたい!
- イベントでかなり頒布数が増えてきたけど、確定申告って必要?
このようなお悩み・疑問をお持ちの方は記事を読む価値があります。
- 同人活動の経費について理解できる
- 「同人で利益を出す」ことの難しさについて理解できる
9割のサークルは「赤字」です!
結論から言うと、全サークルのうち9割以上のサークルさんは「赤字」です。
なぜかというと、同人活動を「事業」として考えた場合、意外と経費にできるものが多いからです。
基本的な考え方としては「売上に貢献する」ために支出した費用は経費にすることができます。
同人活動の経費について解説している税理士事務所さんのリンクです。
より詳しく経費について理解できるのでこの機会に勉強してみてはいかがでしょうか?
経費にできる費用の一例
皆さんが思っているよりも多くの費用を経費にできます。
漫画・ゲーム | 同人誌の参考資料として購入したものは経費にできる |
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自宅の家賃 | 同人活動に使った分を経費にできます |
交通費・宿泊費 | イベントに参加するための費用を経費にできます |
打ち上げ費用 | 接待交際費として計上できます。 |
イベント関連費用 | サークル参加費、ポスター代、サーバー・ドメイン代 |
※個々の事業によって変わってくるので、不安な方は税務署さんや税理士さんに確認することをおすすめします。
サークル「Hinalythm」は大赤字です!
それでは、私が運営しているサークル「Hinalythm」の収支を公開します。
遠征イベントの場合は、確実に赤字になるので、今回は、一番頒布数が多く、かつ印刷費用を安く抑えることができた「C88(2015年夏コミ)」のケースで見ていきたいと思います。
- かなりリアルに近い数字ですが、端数は考慮していません。
- C88参加時は東京23区在住でした。
収入:15,000円
- 新刊(合同誌)頒布数:30冊
- 単価:1冊500円
支出:38,000円
- 印刷代:18,000円
- サークル参加費:10,000円
- ポスター代:2,000円
- 食事:打ち上げ代:6,000円
- 交通費:2,000円
収支:△23,000円
同人活動は趣味としての活動ですが、事業として見ると完全に大赤字ですね(汗)
東京在住で一番売上が多かったイベントで見てもこれだけの赤字が出ているので、いかに同人活動で利益を出すことが難しいかということがわかっていただけると思います。
「売上ー印刷費=利益」は大間違い!!
ここまで読んでいただければ、多くの人が勘違いしているであろう次の公式は完全に成り立たないことがわかっていただけると思います。
- 売上ー印刷費ー各種経費=利益(正解)
- 売上ー印刷費=利益(間違い)
決して、「あなたのサークルは全然人気がない」と言っているのではなく、「同人活動で経費にできるものって意外と多いんだよ」ということを伝えたいです。
外野の素人は無視して作品にパッションを注ごう
はっきり言います。
「同人活動で利益を出すのは云々・・・」と言ってくる人は、ほぼ全員「同人活動をしたことがない人」です。
そんな外野の素人の人の言うことを聞いていてはいけません。
明らかに違法なグッズを頒布していたり、二次創作ガイドラインを大きく超えてしまうものはご法度ですが、そうでないのなら外野は完全スルーしてあなたのたぎるパッションを作品に注ぎ込んでください!
「売上ー経費」が年間20万を超えたら確定申告が必要
売上から経費を差し引いた金額(所得)が年間で20万円を超えると確定申告が必要となります。特に売上が多い方は、早めに税理士さんに相談することをおすすめします。
私も今年は確定申告が必要なので今から準備を進めています。
以上、同人活動の利益についてお話しました!