今回はイラストのお仕事をされている方に画力を向上させる方法についてお伺いしました
今回は、イラストのお仕事をされている92penpenさんに「どうやったらイラストが上達するのか?」をテーマにお話をお伺いしました。
92penpenさんのプロフィール
- 歌を歌うこと、イラストを描くことが大好きです。
- 高校時代は吹奏楽部、漫画部、演劇部に所属していました。
- 音楽大学(器楽専攻)に進学し、卒業後は中学校に音楽の先生をされていました。
- 現在は専業主婦として2人のお子さんを育てていらっしゃいます。
- 好きなアニメは「少女革命ウテナ」
- 好きな言葉「未来の自分をつくるのは今の自分」
- ご友人から依頼を受けてイラストを描いていらっしゃいます。
92penpenさんからのご挨拶
みなさん、はじめまして。
92penpenともうします!
小4の頃はスライムくらいか描くことができなかったわたしですが、あることをきっかけに絵がどんどん上達していきました。
わたしが絵を描き始めて20年、心がけていることをお話ししていきますので、画力アップの参考になれば嬉しいです!
『見ること9割、描くこと1割』
わたしが上手に描けるようになったのは、「観ること9割、描くこと1割」を意識したからです。
デッサンモデルや絵の上手な人の作品のような「本物」をよく観ることです!
わたしが「観ること9割、描くこと1割」を実践するようになったのは、小学生高学年の頃、図工の先生に次のようなアドバイスをもらったことがきっかけでした。
「本物をよく観ないで、細かに描き込むことなんてできません。まずはじっくりと観ることです。観たままを紙に描いていく。そして、すぐにまた本物に目を移すこと。思い込みで描いていても本物には近づけません。」
「ほー、そうなのか!図工の先生が言うのだから間違いない!」と、『観ること9割、描くこと1割』の教えを実践するようになり、それからどんどん絵が上手に描けるようになりました。
わたしの場合はとにかく本物を穴が開くほどしっかりと観察して、全体のバランスを見ながら風景・物体・キャラクターなど色々なものの描き方のテクニックを覚えていきました。
また、プロの方の作品(本物)を真似することも上達への近道です。
わたしも自分にはないテクニックを身につける方法として、日常的に模写に取り組んでいます。
自分の好きな漫画家さんの絵を真似て描いてみると、
「あ、この人はこういう線の書き方をしているんだ」とか、「この部分の色はあの画材を使用しているのか」とか、いろいろと発見することができます。
わたしの画力upヒストリー
1999年 絵を描き始めた頃(中学時代)
1999年、絵を描き始めた当時のわたしは中学生でした。
ゲームやアニメ好きの友達4〜5人でお互いの描いたイラストを交換しあって楽しんでいました。
イラストの上手な友達の絵を見るたびに、「また魅力的な絵を描きたい!自分ももっと頑張らなきゃ!」と奮起していました。
教科書はもちろん、落書きでいっぱいです(笑)
卒業文集の表紙絵の話を担任の先生からもらったときはとても嬉しかったです!
「教科書の落書きは無駄ではなかった!」と実感できました。
2001年 どんどん描きまくった頃(高校時代)
2001年、漫画部に所属してどんどん描きまくった高校時代。
学校の文化祭などでの作品展示、部誌の発行など自分の絵が多くの一目に触れる機会が多くなりました。
オリジナルのイラストを描くことが多くなり、キャラの服装はファッション雑誌や武具図鑑など、いろんな資料を見ながら描いていました。
カラーイラストの画材はコピックや色鉛筆を使っていましたが、いろんな質感を出せる色鉛筆をとくに好んで使っていました。
重ねて塗ると様々な色を生み出せるのも色鉛筆の魅力です!
学生には安い画材はありがたいですね!
2018年 お仕事でも描くようになった頃(現在)
2018年、友人の結婚式のウェルカムボードや似顔絵の依頼を受けて描くようになりました。
実際の人物(写真)をモデルに、写実的すぎず、デフォルメ化した人物を描くことが多くなりました。
好き勝手描いていた頃にはない、要望にそってタッチを変えて描くという楽しみを知りました。
様々な絵を描くことで、楽しみ方が広がりますね!
とにかくたくさん描いてみよう!
「どうしたら絵が上手になるの?」という質問に対して口癖のように答えていることがあります。
それは・・・
「絵は料理やスポーツと一緒で、第一に練習だよ!」
上手な人とそうでない人の違いはあきらかな練習量の差です!
もちろんただ練習すればよいというわけではなく、要領をつかんだ練習である必要はあります。
たくさんの量を描いていると、手が描き方を覚えていきますし、作品を見る目も養われていきます。
いつまで悩んでいても絵は上達しませんから、とにかく描いてみましょう!